ベッドで過ごす時間が長くなると、訪問看護師さんから「体の向きを定期的に変えましょう」と言われます。このときに腰と背中を支える道具が体位変換クッションです。丸めたバスタオルでも代用できますが、専用品は形が崩れず、差し込みやすく作られています。

結論:最初に買うのは三角形(くさび形)クッション2個。横向きにした体の背中側と、ひざの間や下に入れて姿勢を安定させる基本形。カバーが洗える・防水カバー対応を選ぶ。ただし床ずれ(褥瘡)予防の計画そのものは訪問看護師・主治医と決めることで、クッションはその道具にすぎません。

大前提:先に専門職、道具はその後

体の向きを変える頻度・角度・注意点は、その方の状態(皮膚・関節・呼吸など)によって全く異なります。「何時間ごとに・どの向きで」は訪問看護師・主治医の指示が先。このページはその指示を実行するための道具選びだけを扱います。

最初の2個:三角クッション

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基本の使い方(横向きの支え)

  1. 体を横向きにして、背中側に三角クッションの斜面を差し込む(もたれられる壁を作る)
  2. 両ひざの間にもう1つ挟む(骨同士が当たるのを防ぎ、姿勢が安定)
  3. 腕の下や足首の下に、必要に応じてタオルやミニクッションを足す

選び方の比較表

タイプ 向く場面 注意点
三角(くさび)型 横向きの保持の基本 最初の1セットはこれ
抱き枕・ロング型 本人が自分で抱えられる場合 自力で動ける方向け
ビーズタイプ 体になじませたい へたり・沈み込みに個体差
バスタオル代用 応急・微調整 形が崩れやすく毎回作り直し

見るべきは**「カバーが外して洗えるか」「防水カバーが使えるか」**の2点。ベッドまわりの道具は必ず汚れる前提で選びます。

床ずれが心配なときに買ってはいけない順番

床ずれ(褥瘡)対策として高価な体圧分散マットレスをいきなり自費購入するのは、順番として損です。介護保険では床ずれ予防用具が福祉用具レンタルの対象になる場合があり、体に合った選定も専門職がしてくれます。まずケアマネジャーに相談→そのうえで足りない小物(クッション類)を購入、が正しい順番です。

すでに皮膚に赤みがある・皮がむけている場合は、道具で対処しようとせずすぐ訪問看護師・主治医へ。ここは買い物で解決する領域ではありません。

セットで見直したい寝具まわり

よくある質問

Q. クッションはいくつあれば足りる? A. 基本の三角2個から始めて、実際の介助で「ここに欲しい」が出たら足すのが無駄のない順番です。最初から5個6個と揃える必要はありません。

Q. 電動で体位変換するマットレスがあると聞いた A. 自動体位変換機能つきのエアマットレスが存在し、多くは福祉用具レンタルの対象カテゴリです。購入前にケアマネジャーへ——この分野は「買う前に相談」が鉄則です。


※当サイトが扱うのは用品の選び方です。体位変換の頻度・方法、床ずれの予防・処置は、主治医・訪問看護師・ケアマネジャーに必ずご相談ください。

体位変換クッションは数千円で介助の質を上げる良い買い物ですが、主役はあくまで専門職と決めたケア計画。道具は計画の後——この順番だけ間違えなければ大丈夫です。